610キハダ4
そうそう
マグロがそんな簡単に釣れるわけないって
とりあえずロッドに生命感がない感じ(笑)
みんなに「バレましたと言いながら」ハンドルを巻く
うん??
ギャアー
まだマグロついてた!
また船の下に糸が
緊急事態発生
船の先端から横に移動した事によってラインが危ない。
船長
「前にいけんかやー?横きちゃだめー前前」と言います。
僕
「こんな荒れて状況でははっきり言って無理」
僕は冷静に考えた
ロッドにテンションがかかって更にロッドが短いからだ
思いきった行動にでた
ガチャン
ベールを起こしてラインフリー(笑)
今思えばかなり凄い勇気だ
すぐさまミヨシへ
ベールを戻して猛ダッシュで糸フケを回収
まだいる!
同船者
「ライン何号?」
僕
「あっ…」
僕はてっきりマグロタックルのつもりでやっていた(笑)
我にかえった僕はそこから一気に顔がマジになる
なんせリールは小さいし
ロッドなんてふにゃふにゃだし
ラインは30ポンドだし
終いにはジグのアシストフック「デコイの10」やば
焦りだしました
僕
「しょうちゃんー船でおっかけてくれない?俺のタックルじゃあ
魚浮かせれない」
船長
「了解」
なんか浜名湖のミラクルにデカイエイの尻尾にマーゲイが掛かった
時を思い出した
どんどん船でマグロに近づきながらラインを回収
走っては片手で船から身を乗り出して耐えるの繰り返し
少しずつ浮いてきた
20m先に魚が浮いたのが見えた
赤谷
「サメ?」
僕
「マジだ」
赤谷
「やっちゃいましたね…」
僕
「みんなご迷惑をおかけしました」
…
つづく